なにやら、インターネットで(主に海外で)、#YouTubeIsOverParty というハッシュタグが人気になっていました。いろいろ調べてみると、9月1日から盛り上がっているようで、Youtube終わったわ・・・という動画もいろいろ載るようになっています。
何が起こったのか?と調べてみますと、2015年3月にYoutubeにおける広告主に適したコンテンツのガイドラインが変わったことから始まったようです。
https://web.archive.org/web/20150311004107/https://support.google.com/youtube/answer/6162278?hl=en キャッシュ(英語)
※日本版のキャッシュは見つかりませんでした。
まぁしかし、ここ最近になり(2016年8月31日くらいから)有名ユーチューバーたちに影響が出始めた・・・?と話題になっています。Youtube運営の方から「広告フレンドリーではない」等と警告されたり・・・といった動きがあるみたいですね。
Update: At least 12 more of my videos have been hit and I’m nowhere near done. This might be part of the reason. Wow pic.twitter.com/2i6msEMv7M
— Philip DeFranco (@PhillyD) 2016年8月31日
以前からあったガイドラインが最近になって、「実行」されつつあるのかもしれません。
目次
Youtubeにおける広告主に適したコンテンツのガイドラインとは
広告の掲載に不適切と見なされるコンテンツ
次の要素を含むコンテンツは「広告の掲載に不適切」と見なされます(これらは一例です)。-半裸や性的なユーモアを含む、性的なものを暗示するコンテンツ
-大けがや過激な暴力主義の表現を含む、暴力
-嫌がらせ、冒涜、下品な言葉を含む、不適切な言葉
-薬物や規制対象物の販売、使用、乱用を含む宣伝
-戦争、政治紛争、自然災害、死亡など、物議を醸す事件や影響の大きい問題(生々しい画像が表示されていない場合でも)動画の一部が上記のいずれかに該当する場合は、収益受け取りが承認されない可能性があります。また、収益受け取りが承認されても、ご利用いただけるすべての広告フォーマットの対象にはならないことがあります。YouTube は、動画の収益化を拒否する権利のほか、ポリシーに違反する動画を繰り返し投稿するチャンネルに対して収益受け取り機能を停止する権利を有しています。
ちなみに動画を載せることは大丈夫ですが、その動画で収益を得ている場合、その収益がもらえなくなる可能性がありますよ、ということのようです。
ひとつひとつどういう事なのか考察してみようと思います。
半裸や性的なユーモアを含む、性的なものを暗示するコンテンツ
以前は女性の全面ヌード(フロンタルヌード)がダメ、というのは知ってました。でも、性的なものを暗示させる半裸がだめになってきてるんですね・・・
海外のミュージックビデオなんかは、そういうものばっかりでしょう。筋肉むきむきの上半身裸のバックダンサーが、歌手とまぁ~やらしく踊ってるPVなんて、この世にどれくらいあるのか・・・マドンナとか。しかも、いちゃいちゃしてるもののオンパレード。そういう動画もこれからは収益がもらえなくなる可能性があるようですね。これからは、服を着て、非・性的な踊りをしないといけません。北朝鮮のマスゲームみたいなのが良さそう。ラジオ体操とかが無難かもしれません。
大けがや過激な暴力主義の表現を含む、暴力
たとえ、「ネタ」であっても大怪我しちゃったぁ~とか、そういう動画もダメになってくるのかもしれません。
大けがや過激な暴力主義の表現を含む、暴力
そこまで変わっているようには思えません。そもそも「暴力主義の表現」とはなんぞや?という気がします。まぁ、以前のガイドラインでは「暴力を賞賛するコンテンツ」もかぶってきますので、変わっていないようにも見えます。でも、「表現」という単語があるので、嘘だとしても血が出たり骨が折れたり、みたいな映像も難しくなってきそうです。アニメとかでも・・・
薬物や規制対象物の販売、使用、乱用を含む宣伝
これは以前と変わりませんので、特に言及しません~。
戦争、政治紛争、自然災害、死亡など、物議を醸す事件や影響の大きい問題(生々しい画像が表示されていない場合でも)
例えば、戦争や紛争に関して生々しく血がどろどろ出ているような動画ではなく、「あの○○戦争は実は△△という事実があった・・・」ということをYoutuberが話している動画でもOUTとなりますね。「物議を醸す」と書かれてありますが、「物議を醸さない」ものならOK。だから、表向きに教科書で伝えられている戦争の歴史を話すのは大丈夫なんでしょう。
また、自然災害もダメっていうのが驚きます。自然災害において世間が持っているイメージとは別の視点で批判なり解説なり紹介している動画がダメになりますね。土砂災害、台風、地震、過去の事件などなど。物議をかもしちゃだめなんで。
「メディアが報道していない災害の驚きの事実!」みたいな動画も難しそうです。
そもそも影響の大きいとか物議を醸し出すとか、誰がどう決めるんでしょうね。分かりやすく「血」とか「暴力」みたいに判断できないでしょう。
今後、Youtubeはどうなっていくのか
もちろん収益を貰わなければ、これらのガイドラインに外れている動画を出すことは出来ます。でも、多くのYoutubeチャンネル主は、収益もらっていると思います。トップを走り続けるYoutuberなんて、それだけで収入を得ている人も多いですし。ガイドラインに沿わないと収入に影響してくるので、内容がどんどん変化していくと思います。
- ちょっとした下ネタを挟むのもこばんでしまうことから、”品行方正な”真面目な動画が増える
- 過激な実験などをしている動画が減る (自主規制から)
- 物議をかもす「考察」や「視点」を持った動画が減る
たぶん、猫ちゃんやワンちゃんの動画が増えてきそうですね。それはそれで楽しそうですが、まぁ、社会派Youtuberとか世に訴えかける真実の動画、みたいなのは減りそうです。内容の良い悪いは別にして、テレビが放映しない動画をじゃんじゃん見れるのが利点の1つだったのに、これが狭めらてしまう気がして、面白くなくなりそうですね。
新たなる第二のYoutubeが出てくるんじゃないでしょうかね。まぁでも世界のYoutubeですから、それを打倒するのはなかなか難しそうですけれど・・・ でも見る人がいなくなれば、他の動画サイトが盛り上がっていくのかもしれません。